水や氷は透明なのに、雪はなぜ白いか


雪というのは小さな氷の粒の集まりなのですが、

氷は透明なのに、雪が白いのはなぜ

と思ったことはないでしょうか。

今回は、水や氷は透明なのに、雪が白い理由について説明します。



水や氷は、表面で少しだけ光を反射しますが、ほとんどは反射も吸収もされることなく、透過していきます。
(厳密にはほんの少し赤い光を吸収するため、青い光が残るので、少し青く見える)



雪は氷の粒の集まりですが、全てが一つの氷の塊になっているわけではなく、複数の氷の粒の間に空気を含んでいます。




ここに光が当たると、

①氷の粒の表面でほんの少し反射
②ほとんどは透過
③次の氷の粒の表面でほんの少し反射
④ほとんどは透過


と、①~④が雪(=大量の氷の粒)の中で無数に繰り返されます。
その結果、最終的にはほとんど全ての光が反射されることとなります。

光は様々な波長があり、波長ごとに色が異なりますが、全ての波長の色がまざると色は「白」になります。
雪はほとんど全ての波長の光を反射するため白く見える、というわけです。



以上、雪が白く見える理由について説明しました。

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