地球上の大気循環について③大気循環によって発生する風(極東風、偏西風、貿易風)



過去記事で地球規模で発生する大気循環について説明をしてきました。最後に、地球規模の大気循環によって発生する風について説明していきたいと思います。



おさらいになりますが、地球上には大きく以下の3つの大気循環があります。

①ハドレー循環
②極循環
③フェレル循環


加えて、空気を西や東向きに曲げる「コリオリの力」という重要な力があります。

上記3つの大気循環をまとめた図か以下になります。

このうち私たちが住む日本は「フェレル循環」の中に位置します。

地表では緯度30°付近の高気圧から緯度60°付近の低気圧に向かって空気が移動していますが、その空気は「コリオリの力」によって東向きに曲げられます。

結果、西から東に向かう風が生じることになり、これを「偏西風」と呼びます。



逆に北極や南極から緯度60°付近に向かう大気移動は西向きに曲げられ、東から西に吹く「極東風」

赤道付近から緯度30°付近に向かう大気移動も西向きに曲げられ、東から西に吹く「偏東風(貿易風)」と呼ばれています。





上記のように日本付近では恒常的に偏西風(西から東への風)が吹いているため、天気が西から東へ変わっていくのです。



以上、3回にわたって地球規模で起こる大気循環とそれによってもたらされる風について説明しました。


地球上の気象現象や地理的な特性はこれら大気循環によって生じるものも多いため、基礎知識として覚えておくとよいでしょう。

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