「人間は見た目ではない」と表向きには言われますが、蓋を開けてみればモテるのは美人な女の子、イケメンな男性です。
これは抗うことのできない現実で、人間は本能的に美人やイケメンを好むのだと考えられます。
しかし、そもそも「美人」とは一体どのようなことを指すのでしょうか。また、世の男性はなぜ「美人」が好きなのでしょうか。
今回はその理由について明らかにしていきたいと思います。
美人とは何か・男はなぜ美人が好きなのか、を説明する上で重要な2つの説があります。
それは、
①美人平均顔説
②美人黄金比説
です。
これらについて順番に説明していきます。
①美人平均顔説
読んで字のごとく、美人というのは人間の「平均顔」であるという説です。
実際に様々な大学で、多くの人の顔をミックスして作った平均顔ほど、魅力的である、と感じる男性の割合が増えた、という実験が行われています。
ではなぜ男性は「平均顔」を美人と感じるのか。
それは、平均顔に近いほど、より長い期間生殖に成功してきた証明であるからだという説が有力です。
下の図の通り、長い期間生殖に成功すればするほど、より多くの遺伝子が混ざることになり、理論上は平均顔に近づいてくると言えます。
つまり、平均顔の女性はこれまで長い期間生殖に成功してきた証であり、その女性自身も生殖に成功する可能性が高い=正常な子を産んでくれる可能性が高い、と男性は本能的に理解しているのです。
よって男性は平均顔に近い女性を美人であると感じ、付き合いたい、と感じるということです。
なお、この場合の「平均顔」は、自分の生活圏における平均顔、という要素が重要で、自分が普段接する人々の平均顔が、自分にとって「安全な生殖」の条件というわけです。
人によって好みが違うのも、自分が接する女性の範囲が異なるため、「平均顔」が人によって異なるからだと考えられます。
この理由から、アジア人はアジア人を、アフリカ人はアフリカ人を好む傾向にあるのではないでしょうか。
アフリカ人にとって絶世の美女であるアフリカ人も、アジア人から見ればそうは見えないのはこうした理由によるものです。
一方で、アジア人から見ても白人系の美女は美女に見えることが多いと思います。
これは、過去に多くの人種が混ざったことで世界的な平均顔に近いことが1つの要因と考えられますが、さらに②で説明する「黄金比説」が重要な要因のようです。
②美人黄金比説
もう1つの説が美人黄金比説です。
「黄金比」とは、1:1.618 となる比のことで、人間にとって美しく見える比率であると言われています。
顔の各パーツや全体のバランスがこの「黄金比」に近い女性ほど、男性にとって美人に見えるという説です。
なぜ黄金比が人間にとって美しく見えるか、というと、この黄金比が自然界に多く存在する比率だから、という説が有力です。
例えば、以下のようなものに黄金比が存在しています。
・木の枝分かれの数
・気管支や血管の枝分かれの数
・花びらの枚数
・ひまわりの種の列数
・植物の葉の螺旋
・台風の渦巻き
・オウムガイの殻 etc
人間が気が付いていないだけで、他にもあらゆるところに黄金比が存在していると考えられます。
つまり、黄金比というのは地球の長い歴史の中で形作られてきた、自然界の物質にとって安定的、効率的、合理的な比率である、と考えることができます。
自然界において安定的、効率的、合理的な比率=人間にとっても魅力を感じる比率である、というわけです。
よって、人間は黄金比を持つものを本能的に美しいと感じ、黄金比に近い女性を美人であると感じるのです。
以上、美人とは何か・男性はなぜ美人を好むのか、を説明する2つの説をご紹介しました。
実際には①②どちらか、というわけではなく、①②の複合、さらに、例えば自分が過去に好きだった女の子に似ている、など、文化的背景がミックスされ、その人にとっての「美人像」ができあがるのではないでしょうか。