「まだ上がる」と思うとピークになり、「もう上がらない」と思ってもまだ上がるのはなぜか ~損切りが値動きの燃料になる~

投資においては、大多数の人がまだ上がる(まだ下がる)と考えている時、実際の相場はその通りにはならず、そこがピークになる事がよくあります。


逆に、もう上がらない(もう下がらない)と考えていても、そこから価格はまだ動いていきます。


なぜ、このように相場がイメージとは逆の動きになるのか。その仕組みを説明いたします。



相場における値動きとは、簡単に言えば

「買い注文と売り注文が出会う価格が変化していく」

という事です。

100円で売りたいという人に対し、100円で買いたいという人がいれば価格は100円

110円で売りたいという人に対し、110円で買いたいという人がいれば価格は110円に上がる


ところが市場の注文が買い一辺倒になれば売り注文と出会うことができません。
仮に200円で買いたいという人がいても、売ってくれる人がいなければその価格にはなりません。


こうなると、価格が動かなくなるという状態になります。


市場の大多数が「まだ上がる」と思っている状態では、買い注文がどんどん入ってきます。
一方の売る側も「まだ上がる」と思っているので、その価格では売り注文はまだ出しません。


その結果、市場で買い注文と売り注文が出会うことがないため、結果、価格は動かず、そこがピークになってしまうのです。



逆に、「まだ上がる」「もう上がらない」と逆の考えを持つ人が市場にいる状態では、買い注文と売り注文が交錯します。そこで買いが優勢になればジワジワと価格は上昇していきます。


ある程度価格が上がってくるとロングポジションの買い注文は減ってきますが、今度は下がることを期待するショートポジションの人の損切りを発生させます。


ショートポジションの損切りは市場における「買い注文」ですから、売り買いが錯綜している状況下において、この損切が新たな「買い注文」として価格上昇の燃料となるのです。



こうした市場の動きにより、

世間が「これはバブルだ、そろそろ天井だろう」と思ううちは、天井だと考える売り手が存在し、ショート損切の買い注文等が存在することで売り買いが出会うため、まだ価格は上がり続ける。


逆に「これはバブルではない。まだまだ上がる」と思う時は、買い一辺倒になるので、世間の予想とは逆に天井になりやすい、という現象になるのです。




このように、相場は市場参加者の多くの思惑で作られていきますが、その値動きは一般的なイメージ通りにはならないことが多々あるので注意しましょう。

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